「How To Make Your Own Luck」〜ワイズマン教授の「ツキを呼び込む4カ条」

これ、人生ずんどこないぬぅに教えてやりたい(苦笑)。

 英国ハートフォードシャー大学で心理学を研究しているリチャード・ワイズマン教
授は、2年間にわたり400人以上を対象として、「ツキのある人」と「ツキのない人」
の違いはどこにあるのかを研究しました。それによれば、被験者の9%はツキのある
人で、12%がツキのない人だったそうです。

 教授はツキの有無を定量的に測定するために、いくつかの実験を行いました。例え
ば、被験者に「新聞をめくって写真の枚数を数える」という極めて単調な作業を依頼
します。実はあるページに「写真を数えているあなたに2万円進呈!」という広告が
(写真を見るときには必ず目に入る場所に大きく)表示されているのですが、その事
実も作業の目的も被験者には知らされていません。

 実験結果によれば、ツキのある人の多くはしっかりと広告を見つけましたが、ツキ
のない人の多くは見逃したといいます。これを見て教授は、「これは偶然の結果では
ない。ツキのある人は、新しい経験に対してオープンであるからだ」と分析していま
す。ここで教授がまとめた「ツキを呼び込む4カ条」を紹介しておきましょう。

 ◆ツキにめぐり合うチャンスを増やそう
 ◆直感に耳を傾けよう
 ◆未来に期待しよう
 ◆不運は幸運に変えてしまおう

 最後のポイントは解説が必要ですね。ツキのある人は、無意識のうちに種々の心理
学的なテクニックによって感情をコントロールしています。例えば、何かアクシデン
トに遭っても、「最悪のケースを考えれば自分はツキがある」と判断します。そのよ
うにして自分から不運にどっぷり浸かってしまわないことが、望ましい未来への種を
見つけるポイントのようです。

 「要は気の持ちようってことか。そんなんでツキが良くなれば苦労しないよ」と思
ったあなた。そのマインドセットではツキを手放しますよ(笑)。

 ちなみに、自分でコントロールできない偶然(chance)はツキ(luck)とは区別さ
れなければなりません。宝クジに当たっても交通事故を起こしても、それは偶然の出
来事であり、ツキとはいえません。それをどう考えるかが、ツキのある人とツキのな
い人との分かれ目になります。